競売開始決定通知が来ているが任意売却は可能か?

法律的手続きから考えると、競売の申し立てをした債権者に任意売却の承諾を得ると同時に、申し立てを取り下
げてもらえるならば競売開始決定通知を受けてからでも、任意売却は可能です。

 

 

しかし現実の可能性を考えた時に相当に厳しい問題があります。最大の問題は時間の問題です。

 

競売開始決定通知を受けたなら、裁判所は淡々と競売の手続きを進めます。

 

そして物件の調査を完了させるために2週間といわれています。

 

調査結果を受けて2週間の公告期間を設定して、その後1週間から1月の入札期間が設けられます。そして、開札して買受人の決定をします。

 

買受人が買受額を裁判所に納付した以降は決定的に任意売却ができなくなります。

 

したがって、競売開始決定通知を受けてから任意売却のできる可能性のある期間は最大に長くても2月間があるかないかです。

 

次の問題は債権者が承諾してくれるかです。

 

債権者の承諾が得られなければ、裁判所の競売手続きを取り下げることができず、着々と進むのです。

 

債権者の立場になって考えると、任意売却が2ケ月も掛からないで買い手が現れて、売却代金を得ることができるかです。

 

任意売却物件を慣れた不動産仲介業者が売るための必要期間は通常3月間といわれています。

 

このことを考えただけでも2月間で買い手を見つけることは相当に困難なことだと債権者は考えます。

 

そして、任意売却でも売却できない事態も想定しなければなりません。

 

競売の方は任意売却よりも安い売却額と言われながらも任意売却よりも相当に高い確率で2月間後には売却代金を手にすることができるのです。

 

このことを考えたなら競売開始決定通知を受けた以降でも任意売却が可能であるとされますが、債権者の同意を得ることと短期間に買い手を見つけることが難しいと考えるのが一般的です。